トイレットペーパーホルダー修理の簡単DIY完全ガイド

公開日：2025.08.07
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「トイレットペーパーホルダーがグラグラして使いにくいけど、業者を呼ぶほどでもないし…」
「バネが戻らなくなったけど、自分で直せる方法ってあるのかな？」

そんなちょっとした不具合に、日々のストレスを感じている方もいるでしょう。

ですがご安心ください。
実はトイレットペーパーホルダーの多くのトラブルは、家庭にある道具や100円ショップで手に入るアイテムだけで、かんたんに修理できます。
壁を傷つける心配もなく、費用もかけずにすぐ直せる方法があるのです。

生活の快適さは、意外とこうした小さなパーツの使い心地で左右されるものです。
手間をかけずに修理して、日常のストレスを一つ減らしましょう。

この記事では、トイレットペーパーホルダーの不具合に悩む方に向けて、以下の内容を詳しく解説しています。

スポンジやテープを使った簡単なバネ修理
壁を傷めずにできる補強のコツ
賃貸でも安心して試せる応急処置の方法

水回り修理の専門家として数多くの現場を経験してきた筆者が、
かんたん・安心・低コストな修理方法をわかりやすくご紹介します。

時間がない、でもすぐに直したいという方にとって、この記事はきっと役に立つはずです。
あなた自身の手で、日常の小さな困りごとを解決する第一歩として、ぜひ最後まで参考にしてください。

Contents

1 トイレットペーパーホルダーが壊れたときの症状と原因
2 自分でできる！修理前に確認すべきポイント
3 道具いらず！100均でできる簡単DIY修理方法3選
4 しっかり直したい人向けの本格修理方法
5 賃貸物件で修理する場合の注意点と対策
6 まとめ：小さな修理で大きな安心を手に入れる

トイレットペーパーホルダーが壊れたときの症状と原因

トイレットペーパーホルダーの不具合には、ぐらつきやバネの戻りの悪さといったよくある症状があります。
このようなトラブルは、部品の劣化や取り付け方のゆるみによって起こることが多く、修理で十分対応できるケースも少なくありません。

特に築年数が経過した住まいや、石膏ボードなどの壁材を使った住宅では、固定が弱くなったり、壁材自体が傷んでいる可能性もあります。
日常的に使う設備だからこそ、異変を感じたら早めの対応が肝心です。

ここでは、よくある不具合の例と、それが起きる原因について詳しく解説します。

よくある不具合｜ぐらつき・バネの戻り不良

トイレットペーパーホルダーの代表的な不具合には、「ホルダーがぐらつく」「紙を取ってもバネが戻らない」といったものがあります。
これらは一見すると重大な故障のように感じられるかもしれませんが、実際には小さなパーツのゆるみや摩耗が原因であることがほとんどです。

「なんだか最近、紙が取りにくい」「カチッと音がしなくなった」
そんな違和感がある方もいるかもしれませんが、それはバネが弱くなっているサインです。

また、ネジの緩みによってホルダーがぐらついている場合もあります。
このようなケースでは、ネジを締め直すか、必要に応じて石膏ボード用アンカーなどを使って補強することで、安定させることができます。
[参考：暮らしニスタ｜トイレットペーパーホルダーDIY術]

ぐらつきや戻り不良は、日々の使用で徐々に進行するため、放置してしまうと破損につながるリスクもあります。
不具合に気づいた段階での早めの対応が、結果的に費用や手間を最小限に抑えることに繋がるでしょう。

交換ではなく修理で対応できるケースとは

ホルダーの破損と聞くと「すぐに交換が必要なのでは？」と思う方もいるかもしれません。
しかし実際には、交換しなくても修理で対応できるケースは非常に多いです。

たとえば、ホルダーの軸が緩んでいるだけであれば、ドライバー1本で固定し直すことで改善できます。
また、バネ部分に不具合がある場合でも、一時的な応急措置として市販のスポンジや両面テープを使って動作を再現する方法もあります。
ただし、この方法はメーカーが推奨している正式な修理方法ではないため、長期的には部品の交換や専門的な対応が望まれます。
[参考：暮らしニスタ｜トイレットペーパーホルダー修理法]

「できるだけ費用をかけたくない」「賃貸なので勝手に取り替えられない」
そう感じている方にとって、修理での対応は大きなメリットがあるでしょう。

さらに、ホルダー本体ではなく、壁側のネジ穴が広がっている場合も、石膏ボード用アンカーや補修パテを使えば十分な強度を確保できます。
このように、症状と原因を正しく見極めれば、多くのトラブルは低コストで解決することが可能です。

壁やボードの劣化が原因のケースもある

ホルダー本体ではなく、取り付けている壁そのものに問題があるケースも少なくありません。
特に石膏ボードに取り付けている場合、経年劣化でボードがもろくなっていたり、ネジ穴が崩れていたりすることがあります。

「ネジを締めてもすぐに緩む」「ホルダーごと落ちてしまった」
そういった場合は、壁側の強度が足りていない可能性を疑いましょう。

このようなケースでは、石膏ボード用の中空アンカーを使うことで、しっかりと固定できるようになります。
パテはネジ穴の補修や位置のずれを補う補助的手段として使用されることがありますが、強度の確保には中空アンカーの併用が推奨されます。
[参考：暮らしニスタ｜壁へのホルダー取り付け手順]

また、同じ場所に繰り返し取り付けると強度が落ちるため、少しずらして取り付け直すことも検討しましょう。

壁側の劣化を放置していると、ホルダー以外の設備にも影響が及ぶ可能性があるため注意が必要です。
修理前には、ホルダー本体だけでなく壁の状態も必ずチェックすることが大切です。

自分でできる！修理前に確認すべきポイント

トイレットペーパーホルダーが壊れたとき、まず確認すべきポイントを知っておくことで、不要な修理や費用を避けられます。
すぐに直そうとする前に、現状を冷静に観察し、修理の可否や対応方法を判断することが大切です。

「なんとなく緩んでいるから締めればいい」と思い込んで対処すると、逆に悪化させることもあるかもしれません。
取付け部品の状態や、取り付けられている壁の素材、そして賃貸かどうかといった要素で、取るべき手段は大きく変わります。

以下で、修理前に確認しておくべき重要なポイントについて詳しく見ていきましょう。

取付ネジの緩み・破損をチェックする

ホルダーがぐらつく原因の多くは、取り付けネジの緩みや破損にあります。
「ネジを締め直せば元通りになるかもしれない」と思う方もいるでしょうが、実際はネジそのものが空回りしていたり、壁の中でネジ穴がバカになっているケースも珍しくありません。

まず目視でネジがしっかり締まっているか確認します。
指で軽く触れてみて、グラグラと動くようであれば、一度ネジを外して状態を確かめてください。
ドライバーで締め直す前に、ネジ山が潰れていないか、壁との固定が効いているかを見極めることが重要です。

また、ネジ穴が広がっている場合には、木工用パテなどで穴を補修してから再度固定する必要があります。
このひと手間で、ホルダーの寿命が大きく変わることもあるのです。

要点としては、「ネジの緩み」は単純な問題に見えても、壁内部の劣化や破損のサインかもしれないという点です。

固定されている壁材（石膏ボードなど）を確認

ホルダーが取り付けられている壁の素材によって、適した修理方法は異なります。
「うちの壁って普通の壁じゃないの？」と思う方もいるかもしれませんが、実際には多くの住宅で使われている石膏ボードは、ネジの効きが弱く、負荷に耐えられないことがあります。

壁が石膏ボードかどうかは、軽くノックして「コンコン」と空洞音がするか、または画鋲などが抵抗なく刺さるかどうかで判断できます。
参照：いえらぶコラム

また、築年数の古いマンションでは、ベニヤ板や合板のケースもあり、これもネジの強度にはあまり期待できません。

石膏ボードの場合は、専用の「ボードアンカー」を使ってネジを固定することで、しっかりと安定させることができます。
これを知らずに通常のネジだけで修理してしまうと、再びグラついたり落下するおそれがあるので注意が必要です。

つまり、ホルダーの安定性は、壁材の種類とその強度を正しく理解することから始まります。

賃貸か持ち家かで修理のアプローチが変わる

修理に取りかかる前に確認すべきもう一つの重要な点が、「その住まいが賃貸か持ち家か」です。
「直せそうだからすぐにやっちゃおう」と思う方もいるかもしれませんが、賃貸住宅では勝手な修理がトラブルの元になることがあります。

賃貸物件の場合、原状回復義務があるため、ホルダーをネジで新しく取り付けたり、壁に穴をあけて修理をすると、契約違反や退去時の修繕費負担に発展することがあります。
参照：国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

そのため、まずは管理会社に連絡し、許可を得ることが第一です。

どうしても自分で対処したい場合は、「粘着フックタイプのホルダー」など、壁を傷つけない応急処置を選ぶのが無難です。
一方、持ち家であれば、必要に応じてアンカー補強やホルダーごとの交換も自由に行えます。

このように、同じ「ホルダーの修理」でも、住まいの所有形態によって対応がまったく異なることを理解しておきましょう。

道具いらず！100均でできる簡単DIY修理方法3選

トイレットペーパーホルダーの軽微な不具合は、100円ショップで手に入る材料だけでも、自分で手軽に修理することができます。
特に、子育てや家事で忙しい方にとって、時間もお金もかけずに修理できる方法は大きな魅力です。

「ホルダーがぐらついて落ちそう」「バネが戻らない」などの小さなトラブルは、毎日の生活に意外と大きなストレスを与えるものです。
ですが、工具を使わずに対応できると分かれば、DIY初心者でも安心して取り組めるでしょう。

ここでは、100均で揃う材料を使ってできる3つの簡単な修理方法をご紹介します。いずれも筆者が実際に試して効果を感じた方法です。

スポンジ＋両面テープでバネを再現する

「バネが戻らなくなってしまった…」というホルダーのトラブルには、スポンジと強力両面テープを使った応急処置が可能です。
この方法は、ホルダー内部の紙押さえ部分に弾力をもたせ、機能を一時的に補うアイデアです。

やり方は、バネの代わりに小さく切ったスポンジをホルダー内部に詰め、その上から両面テープでしっかり固定します。
スポンジの反発力をうまく活用することで、紙押さえが自然に戻る動作を再現できます。

柔らかすぎるスポンジは弾力が足りず、硬すぎると機能しません。
「工具なしで直るなんて本当？」と不安になる方もいるかもしれませんが、筆者はこの方法で数か月間問題なく使えています。

結束バンドで応急的にホルダーを固定

ホルダーのぐらつきや片側の浮き上がりには、結束バンド（インシュロック）を使った補強が役立ちます。
これはネジが効かなくなった場合や、部品が欠けた際の一時的な処置として有効です。

方法は、ホルダーの軸部分や土台に結束バンドを巻きつけて固定するだけ。
100均で手に入る透明タイプを使えば、目立ちにくく、見た目を損ないにくいという利点もあります。

「力がなくて不器用だけど直せるかな…」という方でも、数分で固定可能です。
ただし見た目がややチープになることや、長期使用には向かない点には注意しましょう。

穴埋めパテで石膏ボードの強度を補強する

ホルダーの取り付け面が石膏ボードで、ネジ穴が削れてしまっている場合には、穴埋めパテを使った補強が効果的です。
一度抜けたネジをそのまま戻すと強度が出ないため、下地の補修が必要です。

100均やホームセンターで販売されている「補修用パテ（充てん材）」を使えば、簡単に下地を整えられます。
以下の手順で行うと、DIY初心者でも比較的簡単に処理できます。

穴の清掃： 削れた粉やホコリを取り除きます
パテを充填： 穴にしっかり詰め、表面を平らに整えます
乾燥： 商品ごとの目安時間（30分～数時間）を守ります
再取り付け： 十分に硬化したらネジを打ち直して固定します

「もうこの壁にはネジが効かない…」と諦める前に、この補修法を試してみてください。
筆者の自宅でもこの方法で問題なく再設置でき、数年以上にわたって使用を継続できています。

【補足参考（パテ補修の基本）：
カインズ公式サイト｜石膏ボードの穴を埋める補修方法】

しっかり直したい人向けの本格修理方法

トイレットペーパーホルダーの不具合が軽度ではなく、何度も繰り返し発生したり、見た目にも影響がある場合は、本格的な修理を検討すべきです。
特に壁の強度が低下していたり、ホルダー本体が破損している場合には、再発を防ぐためにも確実な固定が重要になります。

DIYに慣れている方や、持ち家に住んでいる方であれば、本格修理によって使用感も見た目も大きく改善できます。
「何度直してもまたグラついてしまう…」と悩んでいる場合は、根本的な解決に向けた方法を把握しておきましょう。

以下では、アンカーを使った固定方法、部品の取り寄せと交換、ホルダー本体の交換時の注意点について解説します。

アンカー・ビスを使った壁への再固定手順

トイレットペーパーホルダーのぐらつきは、石膏ボードの内部構造が原因になっている場合が多く見られます。
石膏ボードは中が空洞のため、直接ネジを打ってもすぐにゆるんでしまいます。こうした場合は「中空用アンカー」を使用して、壁の内部でしっかりとビスを固定するのが有効です。

「何度締めてもネジが空回りしてしまう…」と感じている方には、以下のような対処が適しています。

壁の状態を確認：石膏ボードかどうかを確認し、下地に木材があるか下地探し器で調べましょう。
アンカーを打ち込む：石膏ボード用の中空アンカーを、既存または新たな穴に挿入します。中で開いて固定されるため、ビスがしっかり留まります。
ホルダーを再固定：アンカーに向けてビスをねじ込み、ホルダー本体をしっかりと取り付けます。

アンカーは100円ショップやホームセンターで入手でき、初めての方でも簡単に扱えるため、DIY初心者にもおすすめです。

参考：DIY LABO｜石膏ボードへの取り付け方法

TOTOなどメーカー品の部品取り寄せと交換方法

TOTOやLIXIL（INAX）などの大手メーカー製ホルダーは、バネや芯棒など部品単位で取り寄せが可能です。
バネの劣化やシャフトの破損が原因で使いづらくなっている場合は、本体をまるごと交換せずとも、必要な部品を交換するだけで修復できます。

「まだ本体は使えるのに、細かい部品の故障で買い替えるのはもったいない」と感じる方に向けて、以下の手順で対応できます。

型番の確認：ホルダー本体の側面や裏面にある型番をチェックし、TOTOの公式サイトで部品検索を行います。
部品の注文：TOTOの正規販売店やホームセンターを通じて、部品の取り寄せが可能です。価格は数百円〜と手頃なものもあります。
交換作業：本体を一度外し、古い部品を抜いて新しい部品に交換し、再び取り付けることで完了します。

純正部品を使用することで、使い心地やフィット感が以前と変わらず快適に使い続けられます。

参考：TOTO公式｜補修部品検索

ホルダーごと新しく取り付け直す場合の注意点

ホルダー自体が割れていたり、古くて交換したいと感じた場合は、新しい製品に取り替えるのもひとつの選択です。
ただし、既存の穴の位置や壁の強度を無視して取り付けると、再度不具合が発生するリスクがあります。

「せっかく買ったのにサイズが合わなかった…」という失敗を防ぐために、以下のポイントに注意しましょう。

穴の間隔と位置を確認：既存ホルダーのビス穴の距離と、新しいホルダーの取り付け穴が一致するかをあらかじめ測定します。
壁の補強状態：以前の取り付け位置が劣化している場合は、アンカーを使うか場所をずらすことで強度を確保します。
賃貸物件での対処：原状回復義務のある賃貸では、ネジ穴を増やすとトラブルになりやすいため、粘着式や突っ張りタイプの製品を選ぶと安心です。

設置前には必ず寸法と製品仕様を確認し、壁の状態に応じた最適な取り付け方法を選びましょう。

参考：SUUMOジャーナル｜賃貸で壁に穴を開けたらどうなる？

賃貸物件で修理する場合の注意点と対策

賃貸住宅でトイレットペーパーホルダーを修理する際は、「勝手に直すこと」が後のトラブルにつながる恐れがあるため、特に注意が必要です。

賃貸契約では、原状回復義務や設備の管理責任が明確に定められている場合が多く、軽い気持ちで修理をしてしまうと、退去時に「原状回復費用を求められる」ことがあります。国土交通省のガイドラインでも、「借主の故意・過失による損傷」への対応として修繕費負担が発生する例が明記されています。

ここでは、修理を進める前に確認すべき注意点や、賃貸でも安心して実践できる応急処置の方法、不動産管理会社に連絡すべきタイミングを具体的に解説します。

勝手に直してはいけない修理のラインとは？

賃貸住宅では、居住者が勝手に修理してはいけない「設備部分」が明確に存在します。

たとえば、トイレットペーパーホルダーの台座が壁に埋め込まれている場合、そのホルダーは建物の一部とみなされ、入居者が修理することは原則として推奨されていません。「ネジが緩んでいるだけ」と判断して締め直した際に壁に損傷を与えると、国土交通省の原状回復ガイドラインでは「通常の使用を超える損耗」として借主が修繕費用を負担する可能性があるとされています。

一方で、ホルダー本体に問題があり、壁に手を加えず簡単に交換できる場合は、修理が許容されるケースもあります。この判断は契約内容や物件の構造によって異なるため、事前に確認を怠らないことが重要です。

「小さな修理だから大丈夫だと思って直したら、あとで管理会社から注意された…」という経験談も少なくありません。不安なときは、安易に手を加えず、まず管理会社に連絡しましょう。

原状回復義務に配慮した応急対応テクニック

どうしてもすぐに使えるようにしたい場合は、「壁や設備に傷を残さない」応急処置を選ぶことが大切です。

たとえば、ホルダーのアーム部分が外れてしまったときには、以下のような方法で一時的に固定することが可能です。

結束バンドでアームを仮止め：
元の穴やビスをいじらずに支柱部分を固定できます。見た目は少し不格好でも、使用には十分耐えます。
両面テープ付きスポンジでバネの代用：
バネが戻らないタイプには、クッション性のあるスポンジと両面テープで押し返す力を再現できます。壁に粘着剤が残らないよう、テープの強度は慎重に選びましょう。
仮置きホルダーを使う：
100円ショップなどで販売されている、吸盤式や粘着式の仮設ホルダーを一時的に使うのもおすすめです。原状回復の必要がないため安心して使えます。

「ホルダーが使えないままでは不便すぎる…」という状況でも、応急処置なら心理的負担も小さくて済みます。ただし、あくまで応急的な手段であることを意識し、早めに管理会社へ相談する姿勢が大切です。